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新種牡馬ワールドエースについて

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【 目次 】



《 その他の種牡馬について 》


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■現役時代

【通算成績】
17戦4勝[4-3-0-10]

【勝ち鞍】
マイラーズC[2014年]
きさらぎ賞[2012年]


2007年キーンランドの繁殖セールに母マンデラが上場され、ノーザンファーム吉田勝己代表が140万ドルという高額で落札
母系はドイツの実績ある血統
現役時代はサンデーレーシング所有馬として、募集総額は1億円(1口:250万円/40口)とクラブも自信ありの高額募集

栗東池江泰寿厩舎からデビュー
12月に阪神芝1800mの新馬戦で福永騎手を鞍上に迎え、単勝1.4倍の圧倒的な支持に応えて3/4馬身差の勝利
若駒Sはスローペースを最後方から追走し、逃げた勝ち馬を捕らえきれず2着に敗れ
きさらぎ賞では中団追走の展開から最後の直線で脚を伸ばし、後続の追い上げを振り切って重賞初制覇を達成
続く若葉ステークスではスタートで後手を踏んだものの、道中後方からレースを進めて直線で大外に持ち出すと、脚を伸ばして内で粘る2頭を捕えに2馬身差の快勝
ディープインパクトを彷彿とさせるキレ味を武器に、きさらぎ賞➡️若葉Sと連勝し、一躍クラシック候補に名乗り出ました

皐月賞は2番人気で出走
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スタート直後に前の馬に触れたため躓き、落馬寸前となる不利を受けて道中後方からの追走
直線大外から追い込むが、内から抜け出したゴールドシップに届かず2.1/2馬身差の2着
日本ダービーは1番人気に推され、直線は最速タイの末脚で追い込んだが、ディープブリランテに届かず0.2秒差の4着
自慢の末脚を繰り出したが、皐月賞ともに僅かの差で栄冠に及ばず

日本ダービー後、左前球節炎と診断されノーザンファームしがらきにて放牧休養していたが、左前脚屈腱炎を発症したため、秋競馬を断念して回復へ向けて休養に入ることになります

5歳になって約1年8ヶ月ぶりに白富士Sで復帰戦
単勝1番人気に支持されましたが5着
続く復帰2戦目となったマイラーズCコースレコードの快勝
きさらぎ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、改めて潜在能力の高さを示しました
安田記念は不良馬場の影響で持ち味を発揮できず5着
年末には香港マイルに出走にして4着と敢闘した

6歳になってオーストラリアにも遠征
11着➡️8着という結果に終わり、帰国後は3戦するが白星は得られず
通算成績は17戦4勝(海外含む)で競走馬登録を抹消
引退後はアロースタッド種牡馬入り









■血統

父:ディープインパクト
母:マンデラ
母父:Acatenango


マンデラはドイツの牝系で、独・米などで走り通算11戦3勝
重賞実績はないがGI独オークスや米GIIサンタバーバラHなどで3着
母父 Acatenangoはドイツの至宝ともいえる存在
母父にAcatenangoを持つディープインパクト産駒は
ビッシュ[16年紫苑S]
・エックスマーク[OP入り]
現役では
・サトノキングダム[OP入り]
・ワールドプレミア[18年京都2歳S:3着]
などがいる
ワールドエースはドイツ血統の新風を取り入れ、Northern Dancer 5x4で締めるという綺麗な配合









種牡馬として

日本ではサンデーサイレンスの血を持つ繁殖牝馬が多く、種付けを希望する際には「非サンデー種牡馬」を探していることもあり、「サンデー種牡馬」は飽和状態になっている
しかし、サンデーサイレンスの後継者であるディープインパクトが優秀な成績を収めています
種付け料は現在4000万(2018年197頭)と世界一の種牡馬となっています
年々種付け料は値上げをし、今年も踏み切った事情は交配頭数の抑制ではないかと推測されています
ディープインパクトは今年で16歳
今年に入って体調不良で3月末から年内種付け中止をし、社台スタリオンステーションの繋用先で回復待ち

そろそろディープインパクトの後継種牡馬がほしいところですが
ディープブリランテ
トーセンホマレボシ
トーセンラー
ダノンバラード
まだ上記の4頭の産駒から大物が現れず
今年は2頭の父ディープインパクトを持つ種牡馬に注目が集まり
キズナ(初年度269頭)
リアルインパクト(初年度139頭)
この2頭の産駒はすでに結果を出しつつあります

同じディープインパクトを父に持つ
ワールドエースの初年度種付け数は

131頭(種付け料:50万)

初年度からいきなり100頭を大幅に超える牝馬が集まり、2016年のアロースタッドにおける種付け数で全体で2位の数字
安価な種付け料が魅力と、ドイツ牝系出身の種牡馬として注目度は高い

アロースタッド繋養種牡馬としては初のディープインパクト産駒となります。実馬を目の当たりにすると素晴らしい馬体で、ディープインパクトらしい雰囲気を感じますね。到着後も大変落ち着いていて、肝が据わっています。母系はドイツの実績ある血統で、そのあたりも種牡馬としての長所。現役時代、G1制覇を果たせなかった無念を、産駒で晴らしていきたいです」((株)ジェイエスのチーフ・大西恵介氏)

2018年:87頭
2017年:108頭
2016年:131頭

ディープインパクト産駒の種牡馬増加などもあり、種付け数は年々減少傾向になっています
それでもアロースタッドの看板種牡馬の1頭としてそれなりの牝馬を集めています
安価な種付け料なだけに、今年の活躍次第では増加の可能性は大
仕上がりは早くて父譲りの末脚が武器
マイル~クラシックディスタンスまで距離の融通が利きそうです
ドイツの異種血統が配合した、ディープインパクト後継種牡馬として初年度産駒から期待









■産駒の成績

※2019年8月25日(日)まで更新
現在15頭がJRAデビュー
32戦3勝【3-5-2-22】


〈産駒のデータ〉
◆距離
芝1000m【0-0-0-1】
芝1200m【1-2-0-5】
芝1400m【1-0-0-5】
芝1200m【1-0-0-0】
芝1600m【0-0-1-0】
芝1800m【0-2-1-10】
芝2000m【0-1-0-0】
ダ1200m【0-0-0-1】


◆レース別
新馬【1-3-0-11】
未勝利【1-2-1-11】
OP【1-0-1-0】


◆コース別
芝【3-5-2-21】
ダート【0-0-0-1】


◆性別
牡馬【1-2-2-17】
牝馬【2-3-0-5】


◆馬場
良【1-2-0-10】
稍重【1-3-1-6】
重【0-0-1-4】
不良【1-0-0-2】









■今後の産駒注目馬

◆スペードエース(牡)
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母:ハルーワソング
母父:Nureyev

馬主:シルクレーシング
調教師:友道 康夫 [栗東]
生産者:ノーザンファーム


半兄フレールジャック[11年ラジオNIKKEI賞]
半兄マーティンボロ[重賞2勝]
半姉ハルーワスウィート[父Machiavellian]
ヴィルシーナ[ヴィクトリアM連覇]
シュヴァルグラン[17年ジャパンC]
ヴィブロス[17年ドバイターフ]
GⅠ馬3頭を輩出する名繁殖牝馬
13頭中9頭がJRAで勝ち、そのうちの2頭の兄弟が重賞制覇と優秀な一族

現在445kgでトレッドミルでの運動
6月8日生まれの遅生まれで、牝馬の様に少し繊細な面があるので成長待ち








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